2.オフィスの移転を計画する前にやるべきこと
オフィスを探し始める前段階として、今のオフィスについての情報を整理しましょう。
2-1. 解約予告時期の確認
オフィスの場合は居住用のマンション・アパートと異なり、解約予告期間が長く設定されているケースがほとんどです。
通常3カ月~6カ月前までに「書面」で解約の告知をするのが一般的です。
移転先オフィスと現オフィスの賃料の支払いは、重複期間が短くなるように計画することがポイントです。
レンタルオフィス等の一部の契約では中途解約が認められず、契約満了日まで解約できないケースがまれにありますのでご注意ください。
2-2. 原状回復費用等の確認
一般的にオフィスの原状回復は経年劣化・自然損耗等は考慮されず、契約時の引渡しの状態に戻す必要があるため、居住用のマンション・アパートより費用が多く発生します。
工事の範囲や工期等について確認しておく必要があります。
注意点として、例外を除いて原状回復工事は解約時までに行うこととされていますので、工事にかかる期間から逆算して新オフィスへの移転を済ませなければなりません。
2-3. 保証金(敷金)の返還時期の確認
物件によっては退去から3~6カ月以内に返還するケースもあるため、預託している保証金を次のビルの移転費用に充てることができない場合もありますので注意が必要です。
保証金と敷金の違いは? |
物件によって「保証金8カ月」、「敷金8カ月」といったように表記がことなる場合がありますが、保証金と敷金は同義と考えていただいて差支えありません。 |
2-4. オフィスの広さ
今のオフィスの面積を把握しておけば、新しいオフィスに必要な面積のおおまかな指標になります。
現オフィスの面積と人数をお伺いできれば、必要な面積のご提案がしやすくなります。
適正な面積 |
「どれぐらいの面積が必要か?」が重要なポイントです。 一般的には1人当たり2.5~3坪程度の広さが必要といわれています。 例えば、20人であれば50~60坪程度が目安となります。 ただし、会議室・応接・倉庫等も考慮した数値のため、用途や業種によって異なりますので参考としてご活用ください。 また、フリーアドレス・テレワークを検討されている場合はそれも加味します。 |
賃貸住宅と賃貸オフィスの違い |
① 消費税
② 解約予告期間
③ 原状回復 |
償却とは |
保証金の償却のことです。 |
オフィス移転を計画する前にやるべきこと |
・解約予告時期と保証金返還の時期を確認しておく ・現オフィスの面積と人数を調べておく ・原状回復工事にかかる期間を確認しておく |